火山についてのQ&A |
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Question #120 | |
Q |
「SiO2の含有量が増えるとマグマの粘性が高くなる」
もう何年も当たり前のようにそう思ってきましたが,何でだろうとふと疑問に思い,
手近な本で調べてみましたが,よさそうな答えが見つかりません.
なぜだか教えて下さい.
(9/3/98) |
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A |
久城育夫・荒牧重雄編、岩波講座地球科学3、地球の物質科学II、 「火成岩とその生成」195ー206ページの「マグマの粘性」(久城育夫執 筆)を読むと「珪酸塩メルト(マグマ)においては、Si-O結合が基本構造をつ くっており、Si-O-Siの結合の程度によって粘性が変化するらしい。たとえ ば、SiO2のメルトに....金属酸化物を加えると、連続したSi-O-Siは金属 原子が途中に入ることによって切れたり、あるいは弱い金属結合が間に入る ことで、その付近の結合が弱くなったりする。その結果、粘性も低下すること になる」と書いてあります(カッコ内は石渡が追加)。
石渡 明(金沢大学・理学部・地球学科)
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